大工の西方です 西方建築

新潟市南区庄瀬地区で大工と米作りをしています。一級建築大工技能士 二級建築士 新潟清酒達人検定 銅の達人

作業場大掃除  鉋 行安 龍進斎悦英 作

 

作業場大掃除

年末ですので作業場の大掃除をしました。

機械を使うとホコリが大量に出ますので、かなりホコリが積もっていました。

塵も積もれば山となる

コンセント付近のホコリは火災の原因になります。

今日は地元で火災が発生しましたので、私も気をつけていきたいと思います。

 

龍進斎悦英の鉋 行安

土田刃物店 土田一郎さんの著書、日本の伝統工具によりますと

龍進斎悦英 長岡(新潟)から東京神田橋に出てきた、龍眼斎兼行の弟子。千代鶴是秀が使用していた炭素鋼と同じ鋼を使い、大量に安くよい鉋をつくった。“行安” “村正”銘で作ったものが有名。相当な資産家で、後に問屋となる。

とあります。

男盛で有名な堤朋一さんの祖先にあたる方でしょうか?

十年近く前に某所で入手したのですが、頭は捲れ、裏鋤は少し微妙な状態です…

厚さはかなり薄手でとても切れそうなのですが、研いでも研いでも、細かい刃こぼれが生じて、とても仕上げには使えませんでした。

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背中は火造りっぱなしに近いのか、鎚跡が残っています。ぽこぽこ。

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鋼もかなり薄いです。

エドガレンという鋼らしいですが…

地金は私にはわかりません。

背中はかなり抜けています

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昔の鉋は一裏使うと調子が出ると聞きましたが、やっと少し調子が出てきたようです。

10ミクロン前後の鉋屑が出るようになりました。すぐに切れ止みますが…

鉋台はにむらさんの白樫土佐掘台を購入して、仕込みました

 

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もう少し使えば本領発揮しそうです


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