大工の西方です 西方建築

新潟市南区庄瀬地区で大工と米作りをしています。一級建築大工技能士 二級建築士 新潟清酒達人検定 銅の達人

蔵 風除取り付け工事 柱墨付け刻み 自作 墨つぼ 墨差し

 

蔵 風除取り付け工事 柱墨付け刻み

久々に墨付け刻みをしました

とても簡単なものですがf(^_^;

久々に手打ち鋸(中屋伊之助)を使いました

手打ち鋸を使う人が少なくなったので、残念ながら名工でも廃業された方が多くいらっしゃいます。

中古や新古だと名工のものでも安く手にすることができます。

 時代の流れですので仕方のない事なのかもしれません(大工も他人事ではありません…)


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 自作の墨つぼと墨差し

今はあまり墨付け刻みをする機会がないのですが…

 

 静岡の某工務店(名前は忘れた(^-^;…)型の墨つぼ

学生の頃、恩師に教えてもらいながら初めてつくった墨つぼ  もう一種類あったのですがそちらも素敵な墨つぼでした つくっておけばよかった…

 

津田燿三郎さん型の墨つぼ 

日本の伝統工具(土田一郎さん著) の写真を参考につくりました  本物はスプリングで自動巻きだそうです 

技能検定、大会用等細かい仕事用

 

拭き漆を施したのでつやつやになりました。

 

鶴亀は10年ほど前に彫りはじめたのですが…放置(^-^;

墨差し

日本の伝統工具(土田一郎さん著)に載っていた大丸福蔵さんの墨差しを目標に、自作の治具を使い四分幅の真竹を48枚ほどに割っています。

二分幅は技能検定、大会用等細かい仕事用です。

大丸さんは、左久弘の二寸叩き鑿で、造作用の二分半幅の墨差しも48枚に割っていたそうですので驚きです(^-^;

大丸福蔵さん型の墨つぼもいいデザインですのでいつかつくってみたいと思っているのですが…
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本には治具の画像はないので、自分なりに作った治具です

大丸さんにならって清忠の二寸叩き鑿で割っています  薄い刃物の方がよく割ることができそうな気がしますが、竹の繊維に負けない強靭さも必要です たぶん

治具に鑿を固定して竹を割いていきます。0.2㎜のプラ板を一枚ずつ足していくとおよそ0.2㎜で割けます。計算上は60枚ほどに割れるのですが、両端は厚くした方が書きやすいのと、多少誤差が出るのでおよそ四分幅で50枚くらいには割れると思います。

竹も素性の良い真竹が割りやすいです。佐渡の真竹が良いそうですが遠い…   竹刀の竹等、割ってみましたが、学生の頃に三木の大工さんからいただいた真竹が一番割りやすかったです

油断すると歯抜けになります(笑)
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これで五十枚くらいです。カッター墨差並みに墨の含みが良いですが、しなやかなのでカッター墨差しに慣れた方は使いにくいそうです  筆で書くような感じ?で使うと良いと思います
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