大工の西方です 西方建築

新潟市南区庄瀬地区で大工と米作りをしています。一級建築大工技能士 二級建築士 新潟清酒達人検定 銅の達人

座敷の天井張り替え完了

梁の幅が五寸で、しかも竿との隙間が一寸程しかないので、大変でした

玄能で釘は打てませんので、下穴を開けて斜めにビスを打ちました。とても狙い辛かったですが
f:id:katoributa-sn:20161216200519j:image

何とか張り終えました

f:id:katoributa-sn:20161216200531j:image

和室の天井の納め方には決まり事があります

「日本座敷の工法 佐藤日出男 著」によると
f:id:katoributa-sn:20161216213916j:image

竿縁の納め方

床の間のある部屋の場合は床の間と平行の方向に入れる。次の間は主の間にならう。

一般には踏み込み口と平行にする。その場合、床の間に竿縁を差し込むように直角にするのは、昔から不吉とされているので用いてはならない。

天井板の張り方

天井板の刃は部屋の入り口に向ける。また、次の間あるいは下手から見えるように張り出す。

天井板を長手に継ぐときは杢目、板目が連続して見えるように、木目を合わせて張り上げるように心掛ける。

 

とありますが、「大工になるなら性根を据えろ 棟梁が教える大工道 前場幸治 著」には、天井板の刃の向きに関しては全く逆の事が書いてあります
f:id:katoributa-sn:20161216214149j:image

天井板は表側(入口側)から張り出して奥の方に張り逃げることが肝心である。そうすると見返しといって、板の重ねが狂って口を開いたときにも気にならないですむ。その意味もあって天井竿の床の間や玄関入口に向けて入れる事は、床差しや玄関差しといって、忌み嫌われている。

どちらが本当なのでしょう????

地域によって違うのでしょうか?

 

トイレ
f:id:katoributa-sn:20161216201634j:image

エコカラット




f:id:katoributa-sn:20161216201649j:image

 

にほんブログ村 住まいブログ 大工・職人へ
にほんブログ村